日本総合健診医学会第39回大会での発表

日本総合健診医学会第39回大会での発表

日本総合健診医学会第39回大会での発表

概要

会期 2011年1月28日(金)・29日(土)
場所 京王プラザビル 東京都新宿区西新宿2-2-1
主催 日本総合健診医学会

学会発表の内容

動脈硬化進展における内臓脂肪面積の役割

発表資料を見る(PDF形式 375KB)

動脈硬化進展における内臓脂肪面積の役割

プロジェクトメンバー

メンバー(敬称略) 所属(発表当時)
井上 清輝(発表者) アムスニューオータニクリニック放射線科
寳學 英隆 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 保健管理センター所長
三善 英知 大阪大学大学院医学系研究科教授
野中 義勝 アムスニューオータニクリニック放射線科
寺田 洋一 アムスニューオータニクリニック放射線科
長田 孝紀 アムスニューオータニクリニック放射線科
斉藤 育子 アムスニューオータニクリニック看護科
吉見 淑代 アムスニューオータニクリニック看護科
井上 登志美 アムスニューオータニクリニック検査科
笹川 晃 アムスランドマーククリニック放射線科
黒沢 和彦 アムスランドマーククリニック放射線科
石井 由美子 アムスランドマーククリニック検査科
瀬尾 彰子 アムスランドマーククリニック検査科
小澤 靖 アムスランドマーククリニック院長
山田 眞 アムスニューオータニクリニック院長
葉室 頼卓 医療法人城見会専務理事

目的

動脈硬化進展における内臓脂肪面積値(VFA)の臨床的意義を多数例で検討することを目的とした。

目的

対象・方法

対象

2009年6月-2010年5月に健診を受診し、頚動脈超音波検査とⅩ線CTによるVFA測定を施行しえた30-59歳の連続990例(47.9±6.9才:平均±SD、男性673例)。

方法

頚動脈超音波検査では、早期動脈硬化研究会の指針を参考に、maxIMT、meanIMTを計測し、また、maxIMTの値からIMT肥厚の有無を診断した。

一方、X線CTにより臍レベル腹部断面でVFA(c㎡)を測定し、内臓脂肪型肥満(VFA>100c㎡の例:VFA100)を診断し検討に供した。動脈硬化の危険因子としては、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙の有無を評価した。

対象・方法 頸動脈超音波検査 内臓脂肪面積(VFA) 動脈硬化危険因子

結果

VFAは、男性において、女性に比し有意に高値であった(p<0.01)。

また、動脈硬化危険因子を合併する例におけるVFA100の割合は、それらを合併しない例に比し有意に高値を呈した(それぞれp<0.01、p<0.05(喫煙))。
IMT肥厚を目的変数に、各種動脈硬化危険因子を説明変数にした多重ロジスティック解析の結果では、高血圧症 (OR2.03、p<0.05)、脂質異常症OR2.19、p<0.05)とともに、VFA100(OR4.12、p<0.01)が、独立した有意な説明変数であった。

結果 VFAに関して VFAとIMTの関係

考察

30-50才代の働き盛りの集団において、VFAは、各種危険因子と密接な関係を有した。

また、動脈硬化重症度の指標であるIMT肥厚との関係においては、代表的な危険因子である高血圧や脂質異骨症よりも極めて密接に関与することが明らかになった。

結果

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