第52回日本人間ドック学会での発表

第52回日本人間ドック学会での発表

第52回日本人間ドック学会での発表

概要

会期 2011年8月25日(木)・26日(金)
場所 大阪国際会議場(グランキューブ大阪) 大阪市北区中之島5-3-51
リーガロイヤルホテル 大阪市北区中之島5-3-68
主催 公益社団法人 日本人間ドック学会

学会発表の内容

動脈硬化進展における内臓脂肪面積の役割

発表資料を見る(PDF形式 634KB)

動脈硬化進展における内臓脂肪面積の役割

プロジェクトメンバー

メンバー(敬称略) 所属(発表当時)
野中 義勝(発表者) アムスニューオータニクリニック放射線科
寳學 英隆 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学
保健管理センター所長
三善 英知 大阪大学大学院医学系研究科教授
井上 清輝 アムスニューオータニクリニック放射線科
斉藤 育子 アムスニューオータニクリニック看護科
笹川 晃 アムスランドマーククリニック放射線科
小澤 靖 アムスランドマーククリニック院長
山田 眞 アムスニューオータニクリニック院長
葉室 頼卓 医療法人城見会専務理事

目的

多数例において、内臓脂肪面積と頚動脈病変との関係を検討し、動脈硬化進展における内臓脂肪面積の役割を明らかにすることを目的とした。

目的

対象・方法

対象

2010年4月~2011年3月に当法人で人間ドックを受診された63,238名中、オプション検査として頚動脈超音波検査とX線CTによる内臓脂肪面積測定検査を施行しえた30~59歳の連続1,329例(47.9±7.0歳:男性908例:女性421例) 。

方法

頚動脈超音波検査では、早期動脈硬化研究会の指針を参考に、maxIMT、meanIMTを計測し、また、maxIMTの値から内・中膜厚(以下IMT)肥厚の有無を診断した。

一方、X線CTにより臍レベル腹部断面で内臓脂肪面積(平方センチメートル)を測定し、内臓脂肪型肥満(内臓脂肪面積>100平方センチメートルの例:VFA100)を診断し検討に供した。動脈硬化の危険因子としては、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙の有無を評価した。

対象・方法 頸動脈エコー 内臓脂肪面積(VFA) 動脈硬化危険因子

結果

動脈硬化危険因子合併率は、高血圧21.5%、脂質異常症65.5%、糖尿病6.7%、喫煙15.8%であった。

mean IMTは、0.66±0.14(0.3-1.7)、max IMTは、0.77±0.25(0.4-2.8)であった。明らかなIMT肥厚を全体の4.6%に認めた。

結果 VFAに関して VFAとIMTの関係 動脈硬化進展におけるVFA100の役割 IMT肥厚を目的変数とした各種パラメーターのROC曲線の比較(n=1329)

考察

30~59歳の多数例において、IMTに対する内臓脂肪面積の関与を検討した。

動脈硬化危険因子と内臓脂肪面積には密接な関係を認め、その関係は全ての年代において認められた。IMT値、また、年齢の影響を除いたIMT肥厚に関して、内臓脂肪面積は有意で独立した説明因子であった。

特に、30~40歳代においてその関係は顕著であった。

中年からの内臓肥満を予防することが、動脈硬化病変の初期発現予防に役立つ可能性をうかがわせた。

結果・考察

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